MONOCHRONICK

一度に一つの事しかできなくたっていいじゃない。

仕事ができる人は時間を最大化する

この世に職種は数えきれないほどありますが、仕事ができる人はどんな職種であれ活躍できる、というのが真理です。

もちろん各々の職に必要となる専門知識は学ぶ必要がありますし、職種を変えた瞬間からでも大活躍、とまでは言いません。

ですが、仕事ができる人は学習の効率も高いのが相場です。

それは偏に、時間当たりの効率を高く維持できているからだと私は考えます。

 

これができる人はそこまで意識せずとも時間効率のいい行動をし、仕事ができない人は時間効率が悪い行動ばかりを繰り返します。

 

では時間効率とは何でしょうか。

それは、時間あたりの成果がいいか悪いかです。

黙々と仕事をして、就業時間で多くの成果をあげればいいのか、というと一概にそうい訳ではありません。

また、ひと一人が黙々と仕事をやったところで成果に大きな差は生まれないでしょう。

というわけで、時間効率の高い行動を以下にまとめます。

 

①100%の出来を1つ作るより、6~70%の出来のものを複数個作る

新入社員なんかが陥りがちな悪効率作業の一つです。

何か依頼された仕事に対して、細かな推敲を繰り返して完成度を上げていくことです。

もちろん、完成度は高い方がいいに決まっています。

 

しかし、(単純計算ですが)60%まで作るのに1時間かかったとして、あなたなりの100%にもっていくのにもう1時間以上かかるのであればそれは効率が悪いです。

毎時60%が毎時40%に落ちてしまっています。

さらに、おそらくあなたは100%にした後、それを上司に見せるのでしょう。

上司の思う完成系との齟齬が全くないなんてことはほとんどあり得ません。

ならば、60%の状態で見せに行って、修正が必要になって40%に下がってしまったとしても、次の1時間はまた毎時60%の効率で作業ができるかもしれません。

 

単純にエクセルを埋めていくような作業で、60%でやめて見せに行けというわけではありませんよ。

そういう場合はもちろん埋めれるものは埋めてしまって、分からないところや微妙なところがあれば、長々悩まず見せに行くというのが高効率です。

 

悩んだり推敲して答えが出る保証がないのであれば、それは効率を下げてしまっています。

 

②自分で完結する仕事は後回し

これは多少人を動かすポジションの人に多いかもしれません。

人からメールで質問が来たり、それこそ①のような作業を後輩から見せに来られた時に、そっちを後回しにしてしまっていませんか。

もちろん状況によりけりですが、あなたが回答することで人に新たな作業が発生するような状況ではそれを優先すべきです。

また、あなたが人に何か依頼しようと思っているなら、準備ができ次第すぐにでも依頼すべきです。

あなたが毎時60%の作業を終わらせる能力しかなくても、人に依頼したり何か回答することでその人たちの仕事が進めば、あなたの時間効率は毎時60%を上回ります。

 

仕事ができない人は自分のもとで多くの仕事を止めてしまいます。

そんなあなたは周りの人にミスターボトルネックと呼ばれてしまうかもしれません。

 

「時間効率を上げる」という視点を個人だけに当てはめるのではなく、組織全体に当てはめて考えてみてください。

 

大変当たり前のことですが、これができていない人が多く、できていない人はこのことに気づくことができません。

しかし、この理屈を体でなく心で理解すれば行動は自然と伴います。

仕事ができない部下や同僚を叱るのではなく、その原因をまずは考えてみましょう。

こういう根本的な考えが抜け落ちている場合は、それを教えるだけで激変します。

 

双方のストレスもなくなり、それもまた時間効率の向上に寄与してくれます。