MONOCHRONICK

一度に一つの事しかできなくたっていいじゃない。

英会話習得の一番の近道

「英語を日常会話レベルで話せるようになりたい」

そう思う人は年々増えており、短期留学やスカイプ英会話などの英会話業界は年々売り上げを伸ばしています。

 

私も研修システムの一環でスカイプ英会話は利用したことがあります。

毎回自分で講師を指名して30分程度適当なテーマで会話を繰り返していくのですが、正直日常会話のレベルがそこまで上がったような実感は得られませんでした。

というのも、「テーマを決めて」「先生と2人で」「30分じっくり話し合う」というシーンがそもそも全く日常的ではないからです。

むしろ、ある程度英語が話せるようになってから、英語力を維持するような目的で利用する方法をお勧めします。

 

留学はしたことありませんが、1ヶ月の短期留学帰りの友人を見ても、かじった程度の英語力でしたし、数ヵ月後に海外に行ったときには、ほとんど元に戻っていたそうです。

 

語学は詰め込み学習で何とかなるものではありません。

テスト対策ならさておき、語学にゴールはありません。

また、語学習得そのものもゴールにはなりえません。

「何かを成す」ためのツールとして語学が必要になるから習得する必要があるわけです。

仕事で使うソフトとか、Officeソフトのショートカットキーとか、ツールというのは使ってなければ覚えられないのは当然です。

大事なのはツールを使わざるを得ない環境にあるか否かです。

 

そこで、あまり英語をしゃべれない状態で急遽海外赴任になった私が、気付いたら英語を普通に話せるようになったきっかけと言える2つの要素についてご紹介していきます。

 

英語圏の異性を恋人にする

 これは有名ですが、まぎれもない事実です。

英語でしかコミュニケーションをとれない相手に恋すれば、嫌でも英語を勉強するようになります。

「友達になる」でもいいんですが少し弱いです。

 

恋した相手に対してはできるだけ話を盛り上げようと工夫するはずです。

その過程で、色々な英語フレーズを勉強し実践する。

会話を繰り返し、相手が何を言っているかしっかり理解しようとする。

そして、返答が思いつかなければ、その点を悔やんで、次はどう返事をするかを考える。

この一連のある種PDCAサイクルが、延々と続くことで、英語が自然と身につくわけです。

 

「友達」が相手だと、まあ盛り上げようとはすると思いますが、一定のフレーズでそれなりにコミュニケーションが取れてしまえば、それ以上の成長がしにくくなります。

「友達を作る」が目標であれば、ある意味簡単な会話ができても達成といえるわけです。

 

「恋人にする」が目標であれば、その過程でも様々な工夫が必要ですし、恋人になった後でも「はい達成!」と終わりにはならないでしょう。

 

付き合ってからも英語力は磨かれるというわけです。

 

仮に付き合えなくても、その過程は必ず英語成長につながっています。

・恋人候補を見つけるために色々な出会いの場に行く。

・かわいい子を見かけたら声をかけてみる。

・留学先の外国人が気になるからご飯に誘う。

これらを英語圏でやるだけで、英語が身につく下地ができてくるわけです。

 

私も恋人を作ろうと必死だったときは、LINEで何を送るか・当日はどんな話をするかなんて考えていたら英語が身に付いていきました。

 

英語圏の部下をもつ

留学でなくビジネスで海外に赴任する人なんかにお勧めの方法です。

部下に対しては仕事の指示を出したり、仕事の状況を把握したりとコミュニケーションは必須です。

部下でなくても秘書とかでもいいでしょう。

 

・どうすれば効率よく部下に仕事をしてもらえるか。

・直すべきところをどうやって注意すればいいか。

これらの伝え方を英語で工夫しないといけないわけです。

自分から英語で指示しないと仕事が進まないので、あなたも英語を必死で勉強するでしょう

 

また、部下はきっと仕事の質問をあなたにしてくるでしょう。

悩みがあれば聞いてあげることもあるでしょう。

英語が分からないからと突っぱねるわけにはいきません。

あなたを頼ってくれている人に対して精一杯応えるには、と考えれば英語を身に付けないわけにはいかないでしょう。

 

私は英語圏の部下ができたときには、自分の仕事の負荷を減らすためにも英語での指示をどう出すかをひたすら考えては実行を繰り返していました。

 

おわりに

 

小手先のテクニックは巷にいくらでもあふれています。

単語帳やらシャドーイング用のCD付教材やら日常英会話集やら・・

しかし、そのテクニックがゴールになってしまってはモチベーションは続きません。

 

サッカーをしない人がシュートやドリブルの教材を読んでも身に付きません。

麻雀をしない人が麻雀の役を覚えようとしたって無理です。

 

それと同じように 英語を使わないといけない状況でなければ、英語の勉強なんてしても無駄です。

あの「人生の勝算」の著者、SHOWROOM社長の前田裕二さんも、英語の勉強のために英語の先生になったとか。

 

「まず勉強をしてからのほうがスムーズに実行に移せる」とかいう人がいますが、実行に移すのはいつですか?

単語帳の単語を全部暗唱できるようになったらですか。

日常英会話の何ページに何の構文が乗ってるか覚えたらですか。

そんなことをしても、実践の場でとっさに使うことは絶対にできません。

インプットはすぐにアウトプットしなければ使い物にならないのです。

 

というわけでまずは環境を変えて、英語の環境に身を置きましょう。

日本に居たって外人が集まる場所はありますし、日本企業でも外人を雇っているところはいくらでもあります。

海外で働きたいなら、海外で働ける会社に行けばいいんです。

英語はツールです。使って覚えてください。